【必要工具・手順・費用まとめ】ホンダ・アクティ(HA6)のブレーキシューの交換方法【ドラムブレーキの構造もわかる解説付き】

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こんにちは、みる(@mill_tesagyo)です。

今回はホンダ・アクティ(HA6)のリアブレーキのドラムシューの交換を行います。
先日車検を通して、晴れて公道を走れるようになったので消耗品を一気に変えていってます。その一つでブレーキシューを交換しました。最初は構造を理解するのに苦労しましたが、1度交換ができれば、基本的にどの車も構造は同じなので役に立つと思います。DIYや車整備が好きな方はチャレンジしてみてください。

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素人DIYになります。作業は自己責任でお願いします。

本記事の内容

  1. ホンダ・アクティ(HA6)のブレーキシュー交換の手順
  2. ホンダ・アクティ(HA6)のブレーキシュー交換に必要な工具
  3. ホンダ・アクティ(HA6)のブレーキシュー交換を行った際の作業時間
目次

ブレーキシュー交換に必要なもの|おすすめ工具一覧

ブレーキシュー交換に必要な工具とおすすめ工具を紹介します。

必須工具一覧

  • ブレーキシュー
    今回は曙ブレーキのシューを購入しました。
  • フロアジャッキ
    ドラムブレーキを外すために、ジャッキアップしてタイヤを外す必要があります。パンタジャッキや応急処置用のジャッキなので、ブレーキシューを買うのであれば油圧フロアジャッキを買いましょう。
  • ウマ
    ジャッキを上げた後に車体を載せるために使用する土台です。タイヤ交換程度の短時間作業であればいらないかもですが、今回はハブボルト緩めてドラム外してと長時間+大きい力を掛ける場面が多いので必ずウマを掛けましょう。
  • ソケット一式。(1/2sqでこれもアストロで買っておきました)
    一式あると便利ですので、この際揃えておきましょう。
    ちなみにアクティのホイールナットは19でした。
    (力入れる一発目だけ使うのでブランド物じゃなくてもいいと思ってます)
  • 32mmのソケット
    ハブボルト緩めるように必須です。
  • トルクレンチ
    タイヤを外す、ハブボルトを緩めるため、最後の取り付けでに必須になります。家にあるトルクレンチ持ってきましたが、これ3/8sqの物で上に書いたソケット一式と別に出す必要が出てきて面倒。
    1/2sqの物にしてタイヤ交換セット一式にしておいたほうが楽だと思い、1/2sqの物も買いました。特にハブボルトの規定トルクは196Nmと大きいので1/2sqのトルクレンチしか対応していないことが多いです。
  • スライドハンマー
    アクティのドラムにはドラムを外す用のネジ山が切られていないので、スライドハンマーで外す必要があります。
曙ブレーキのブレーキシュー
NN4513H

実際の作業(左後ろのブレーキシュー交換)

今回はタイヤを外して、ウマを掛けた状態からスタート。

ハブボルトについているキャップを外し、ハブボルトを緩める

ドラム中央にあるハブボルトのキャップを外します。マイナスドライバーをタガネのように使ってこじって開けましょう。

リアタイヤを外した所
ハブボルトキャップ拡大図
ドライバーを差し込んで叩くと隙間ができます
こじる

キャップが出るとハブボルトが見えます。

ハブボルトが見える

ハブボルトについている割ピンをペンチなどを使って外します。

割ピンを外した所

ハブボルトを緩めていきます。アクティのハブボルトのサイズは32mmです。普通のソケット一式では無いサイズですので、個別に購入しておきましょう。

めったに使わない32mmソケット

ハブボルトの締め付けトルクは196Nmと高いので、緩める際は長いスピンナーハンドルを使って外しましょう。(電動インパクトでもいいですが、このアクティのようにネジ山ガッツリ舐める可能性があります)

ハブボルトを外した所

ハブボルトのナットの奥に大きいワッシャーみたいもの(名前が分からない)が2枚あるので、コチラも外しておきます。最後取り付けを行う必要があるので順番を覚えておきましょう。

2枚ワッシャーが入っている
カラーも外した所

スライドハンマーをホイールナットに取り付けてドラムを外す

ハブボルトのナットを外したらスライドハンマーを取り付けて、ドラムを外していきます。スライドハンマーを取り付ける際には、ホイールを取り付ける際に使用しているホイールナットを使います。取り付けたら思いっきりスライドハンマーを引いて徐々にドラムを外していきます。

スライドハンマーを取り付けたところ
徐々にドラムの隙間ができてきて外れます

ある程度隙間ができれば、あとは手で外すことができます。

ここまで隙間ができればOK

ドラムを外した所です。ここまで来たらブレーキシューの交換をしていきます。

ドラムを外した所

外した側のドラムはスライドハンマーを外して、パーツクリーナーで清掃します。

外した方のドラム

ドラム全体を確認して大きい傷やガリが無いか確認します。

細かい傷はありますが、致命傷となる傷はない

パーツクリーナーで清掃します。

パーツクリーナーはホームセンターで売っているものでOK

左右の固定ピンを外す

ここからが今日のメインとなるブレーキシューの取り外しになります。バネが固いので、色々工具を用意しておきましょう。(DIYでの交換は創意工夫も必要。)

ブレーキシュー全体

左右にあるピンを90°回してブレーキシューを固定している金具を外します。

固定ピン拡大図

ピンが外れた状態

固定ピンを外した状態

下側のバネを外す

次に下側についているブレーキシュー同士を固定しているバネを外します。

このバネをはずす

使えるかなと思ったバネを引っ張るフックですが、使うことがありませんでした。

バネを引っ張る用のフック

下の固定しているバネを外すとブレーキシューを手前に引くことで外すことができます。

ブレーキシューを外した所
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組む時にこのように組む必要があるので、全部ばらす前に写真撮りましょう

サイドブレーキ用のバネを取り付ける金具を外す

ブレーキシューを外したら一つ一つ部品を外していくだけなのですが、サイドブレーキ用のバネを引っかける金具を外すところで時間かかったので、コチラの作業は詳細説明します。この写真に出ているΩ型の金具を取るのが難しかったです。

Ω型のワッシャー

最終的にネジザウルスの口の片方をピンに引っ掛け、片方をΩワッシャーに引っ掛けます。このまま握ることでΩワッシャーを外しました。

片方はピン、片方はワッシャー

もしかしたらもっと楽な外し方があるかもしれませんが、今回はこの方法で取り外しました。

新品のブレーキシューと交換する

ブレーキシューについている部品を一つづつ取り外して、ブレーキシューを交換します。

右が取り外したシュー、左が新品のシュー

写真で見てもわかる通り取り外した方のシューは明らかに厚みが薄くなっています。

右が取り外したシュー、左が新品のシュー

もし古いブレーキシューと新しいブレーキシューが混じってしまった場合、新品の方には表面に型番があるので、取り付ける前に新品か確認しましょう。(一番いいのは古いシューを外したら即作業している所から外してゴミ箱なりに捨てることです)

新品のブレーキシューには型番が書かれている

サイドブレーキ取り付け用の金具をつける

サイドブレーキ取り付け用の金具をつけていきます。取り外す時と逆の要領でΩワッシャーを取り付けますが、ワッシャーが曲がらないよう注意してください。

Information

心配な方はワッシャーも一緒に購入しておくこと

ブレーキシュー裏面
Ωワッシャー取り付け前

部品を取り付けていく(これはバネを掛けるところを間違った例)

後は部品を取り付けていくのですが、コチラはバネを引っかけるところを間違えています。穴が多くあるので、どの穴にバネを引っかけたらいいか分からなくなることがあります。なのでバラス前に写真は必ず取っておきましょう。

バネをかけてるところを間違えてる!!
自動調整用の部品

自動調節用の部品をつけた段階でおかしいことに気づくはず。

明らかにバネが効いていないです
そのまま組んでいくと金具が干渉していきます
間違えて掛けたまま組む

この場合、ドラムが入らないので最悪この時点で気づきます。(私が一回間違えたので自戒を込めて書いておきます)

部品を取り付けていく(正しい例)

上側にある長いバネを正しい位置に取り付けた写真です。左右のブレーキシューがブレーキピストンを抑え込むようになっています。

正しい取り付け

ブレーキシューの構造に関して、曙ブレーキから詳しい説明があるのでコチラも参考にしてください。曙ブレーキ:ドラムブレーキ

ドラムを取り付けてハブボルトを締める

ブレーキシューを取り付けたらドラムをつけて、ハブボルトを締めていきます。ハブボルトを締める前に2枚の金具があるので、そちらを先に入れてから締めていきます。

ドラムを取り付けたところ

ハブボルトを取り付けてホイールを取り付け

ホイールの取り付けまで実施

ハブボルトをトルクレンチで196Nmまで締め付ける

アクティのハブボルト締め付けトルクは196Nmなので、トルクレンチを使って締めます。

196Nmに設定

割ピンを入れる

締め付けトルクまでハブボルトを締めたら、割ピンを入れます。

割ピンをセットする

車を下ろして、ホイールナットを締め付けトルク108Nmで締め付ける

最後にホイールナットを108Nmで締め付けます。ブレーキも交換して、ハブボルトも締めたし作業終わり!となってホイールナットを締め忘れることが無いよう、最後に忘れずに締めましょう。

アクティのホイールナットの締め付けトルクは108Nm

ハブボルトのキャップを取り付けて完成

最後にハブボルトのキャップを取り付けて完成です。ホイールキャップがある場合、先にハブボルトのキャップを取り付けておきましょう。

ハブボルトのキャップを取り付けて完成

実際の作業(右後ろのブレーキシュー交換)

同じ手順で右後ろのブレーキシュー交換をしていきます。基本的に左側のブレーキシュー交換と同じですが、金具の取り付け方が左右逆になるので注意して下さい。

右後ろのドラムブレーキ

ドラム側に傷が無いか確認します。

細かい傷はあるけど、大きい傷はないです

ピンを外す

ピンを外した所

右側のバネを外す

右側のバネを外した所

下のバネを外してブレーキシューを外す

下側のバネを外してブレーキシューを外します。

ブレーキシューを外した所

パーツクリーナーで清掃します。

パーツクリーナーで清掃した後
ブレーキシューを外した所

金具を外していく

ここから金具を外していき、ブレーキシューの交換をします。

サイドブレーキのバネを固定する金具のみになった状態

左側と同じようにΩ型の金具をネジザウルスで外します。

大活躍のネジザウルス

ブレーキシューの交換をする

新品のブレーキシューを開けます。曙ブレーキのブレーキシューです。

曙ブレーキのブレーキシュー

右ブレーキも取り外したブレーキと新品のブレーキで明らかに厚みが異なります。

左が使用後、右が新品

ブレーキを取り付けていく

左ブレーキと同じ要領で右ブレーキも逆の手順で取り付けしていきます。

自動調節用の金具
ブレーキ取り付け後

ピンをつけて取り付け完成です。

ピンを取り付けたところ

ドラムを取り付けてハブボルトを締める

ドラムを取り付けて、ハブボルトを締めていきます。

ドラムを取り付けたところ

ハブボルトを取り付けたところ。ハブボルトですが、前のオーナーか作業者がネジ山を舐めていました。かなり舐めていたので電動インパクトで無理やり締めたんだと思います。絶対に緩むとダメなところですが、安易に電動インパクト使うとネジがつぶれるという実例を見たので、手工具とトルクレンチでしっかり締めていきましょう。

ハブボルトを締めたところ

ホイールを取り付けてトルクレンチで規定トルクまで締める

ホイールまで取り付けて、車を下ろしたらトルクレンチで規定トルクまで締めていきます。

ホイールを取り付けたところ

ハブボルトの締め付けトルクは196Nmです。

196Nmに設定

ホイールナットの締め付けトルクは108Nmです。

ホイールナットは108Nm

締め付けトルクまで締めた後、割ピンを入れてハブボルトのキャップをつけて完成です。

割ピン装着

かかった費用と作業時間

今回かかった費用と作業時間はコチラ

費用と作業時間

  • 費用:1,0188円
    • 左右ブレーキシュー:3,850円
    • スライドハンマー:14,190円
  • 作業時間:5.0h
    (ブレーキシューのバネが固い、Ωワッシャーが取れない、ブレーキシューのピンつけるのに時間かかった。と結構余計な時間がかかりました)

追記1:日産クリッパーの場合、ドラムを外す用のネジが切られてる

アクティのブレーキシュー交換にはスライドハンマーを使いましたが、他のメーカーだとドラムにネジ山が切られており、この穴にボルトを締め付けていくだけでドラムを外すことができます。写真はニッサン・クリッパーです。

左右のネジ穴がドラム外す用

そのため、ドラムを外すようにスライドハンマーを買う必要がなくなります。
またリフトで車を上にあげた場合、ハンマーでタイヤを叩き、ハブボルトを外す。という荒業もあります(もう何十年も前のやり方。SNSのなかった時代)