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こんにちは、みる(@mill_tesagyo)です。
今回は愛車のタイヤ交換で必須となるトルクレンチの必要性と使い方について解説します。
初めてのタイヤ交換で必要となるトルクレンチですが、金額も高く購入の失敗をしたくない方も多いはず。そんな方にこの記事を参考にしてトルクレンチを選んでほしいと思います。
本記事の内容
- トルクレンチについて
- トルクレンチの必要性について
- トルクレンチの種類
- トルクレンチの使い方
- 電動インパクトレンチとの違いについて
- おススメのトルクレンチについて
トルクレンチとは?【一定の力で締める工具】
タイヤ交換で必要となるトルクレンチですが、この工具はナットを緩めすぎず・締めすぎを防ぐ工具になります。
整備しているとどうしてもネジを締めたときに締め方が甘かったり、逆に強く締めすぎてネジを切ったりすることがあります。そのため、適切な工具で締めることのできるトルクレンチが必要となってきます。
コチラの工具はタイヤ交換、バイク整備、DIY、自転車整備などで活躍します。
なぜトルクレンチが必要なのか?
ここからは詳しくトルクレンチが必要なのか解説します。
ホイールナットの締めすぎ・緩みを防止
タイヤ交換をする際、ホイールと車体をつけるハブボルトというボルトにナットを締めていきます。
その際、緩まないようにと強く締めすぎるとハブボルトが千切れてしまい破損の原因となります。一方で締め付けが緩いと走行中にナットが緩んでタイヤ脱落の危険があります。
そのような整備不良に陥らないように適切な力で締め付けることのできるトルクレンチが必要です。
安全性を確保するための必須アイテム
適切な力で締め付けることのできる道具と書きましたが、車やバイクの整備マニュアルにもネジを締める時に「適正トルク指定」があります。
特にDIYで行う場合は整備マニュアル通り行うのが大事ですので、適正トルク通り締めることのできるトルクレンチを持っておきましょう。
トルクレンチの種類と選び方
ここまでトルクレンチの重要性に書きましたが、ここからはトルクレンチの種類について紹介したいと思います。
プレート式(アナログ/初心者にはやや難しい)
トルクレンチの標準形で、締めた分だけ針が移動し規定トルクの目盛に達したら締めるのを止める。
という簡単な構造をしたトルクレンチです。
構造が単純な分、一般的には低価格で購入することができますが、一人で目盛を読みながらボルトやナットを締めたり、目盛を見る際は正面から見ないと正しく読めないなど、作業するのに少しコツが必要です。
特に自動車整備などでは様々な角度にボルトやナットがあるためプレート式は若干使いにくいです。

ダイヤル式(数値設定タイプ)
中央についているダイヤル型の目盛でトルク値を示すトルクレンチです。
針が2つついていることが多く、ひとつは置き針というものになります。
置き針のあるダイヤル式トルクレンチの場合、作業の途中で力を緩めたとしても置き針が今まで締めているトルク値を指し示したままになっているため、どの力で締め付けられているのか確認できます。
また、すでに締まっているボルトやナットに対して「どの程度のトルクで締まっているか?」確認するときも便利です。

プリセット型(設定済みでクリック感あり)
プリセット式トルクレンチは内部にコイルスプリングが入っており、そのバネの反発力を利用して締め付けトルクを測定します。
同じトルクを複数回測定する場合に素早く作業ができ、規定トルクで締めた際に「カチッ」っと手にクリック感が伝わるため、初心者でも規定トルクで締めることが簡単です。
そのためホイールナットの締め付けなど、自動車整備やバイク整備でお世話になる事の多いトルクレンチになります。

デジタル式(正確&やや高価)
デジタル式トルクレンチは金属のひずみ(しなり)を光学式センサーなどで読み取ることにより締め付けトルクを測定します。
デジタルメーターにトルク値が表示されるため、どのトルク値まで締めたのかわかりやすく、設定値をいくつか記録できる機能もあるので、色々なボルトやナットを締める際、ボタン一つで規定トルクに設定することが可能です。
一方で締めた時のクリック感が無いので、締め付ける際は常にメモリを見ておく必要があります。

トルクレンチの使い方【初心者向けにやさしく解説】
実際にトルクレンチの使い方について解説します。
実際に使用する場面の多い、車のホイールナットの締め付けを例に解説します。
指定トルクを確認(車種ごとの規定値)
まずは対象となるボルトやナットを締め付ける際の規定トルクを確認します。
車両ごとに締め付けトルクが違うので、ユーザーマニュアルや整備マニュアルなどで確認してください。
今回対象となるダイハツ・ウェイクは締め付けトルク103Nmです。

レンチにトルクを設定(例:103Nm)
次にトルクレンチに締め付けたいトルクの設定をします。
今回はプリセット型のトルクレンチを使用して、締め付けトルクを設定します。

ナットにトルクレンチをあてて締める
ホイールナットにトルクレンチを当てて締めていきます。
締める時は右回り(時計回り)に力を入れて締めていきます。トルクレンチは最後の本締めの時に使用するので、あらかじめソケットレンチなどである程度ナットを締めておきましょう。
“カチッ”と音が鳴ったらそれ以上締めない!
プリセット式のトルクレンチを使用して締め付ける場合、規定トルクに達するとカチッっと音が鳴ります。
初心者だと緩むのが心配になってカチッと音が鳴っても力を入れて締めてしまうことがありますが、オーバートルク(締めすぎ)の原因となりますのでクリック感が手に伝わったら締めるのをやめましょう。
使い終わったらトルクレンチの設定を一番弱いトルク値に設定して収納する
最後にプリセット型のトルクレンチは内部にコイルスプリングが入っているため、規定トルクに設定したまま放置するとバネに余計な力が入り故障の原因となります。
使い終わったら規定トルクの中で一番低いトルク値まで設定して収納しましょう。

電動インパクトレンチとの違いは?
ナットを締める時に使う工具に電動インパクトレンチもあります。
トルクレンチとインパクトレンチの違いについて書きます。
項目 | トルクレンチ | インパクトレンチ |
用途 | 適正トルクで本締め | 緩める/仮締め |
精度 | 高い(必須) | 低め(目安) |
使用タイミング | 最終締め | 最初の取り外し・仮締め |
おすすめのトルクレンチ3選【初心者に人気】
おススメのトルクレンチを教えます。
項目 | トルクレンチの種類 | リンク |
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TONE プレセット型(40〜200N・m) | プリセット式 | Amazonで見る |
京都機械工具(KTC) デジタル型 | デジタル式 | Amazonで見る |
エーモン トルクレンチ(30〜210N・m)
自動車のDIYで人気でコスパも良いトルクレンチです。クリック式なので初心者でも使いやすいです。
TONE プレセット型(40〜200N・m)
国産工具ブランドのTONE製のプレセット型のトルクレンチです。
京都機械工具(KTC) デジタル型
こちらも国産工具ブランドのKTC製のデジタル型トルクレンチになります。
トルクの値も正確に測れるため整備士にも使用しております。
よくある質問Q&A
ここからは初心者が気になるであるQAについて、私も初めてタイヤ交換したときの経験を踏まえつつ答えたいと思います。
トルクレンチって必ず必要?
自分でタイヤ交換する場合は必ず必要になります。
タイヤ交換では、どのくらいのトルクで締めればいいの?
軽自動車:90〜100N・m、普通車:100〜120N・mが目安(車種による)
毎回使う必要ある?
自分で作業するなら毎回使用を推奨。
まとめ|トルクレンチで安全なタイヤ交換を!
ここまでトルクレンチについて必要性や確認をしました。
トルクレンチの必要性
- トルクレンチは安全なDIY整備に欠かせない工具
- 締めすぎ・緩みのトラブルを未然に防ぐ
- 「電動インパクト+トルクレンチ」の組み合わせが最強!
良く使うのが車のスタッドレスタイヤの交換になると思いますが、これから自分で自動車整備・バイク整備をしようと思う方は是非購入を検討してください。
✅ここまで記事を読んで迷った方は、コチラのオススメトルクレンチの項目で、もう一度チェックしてみてください!
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