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こんにちは、みる(@mill_tesagyo)です。
今回はニッサン・ジュークのタイヤローテーション方法を、初心者にもわかりやすく解説します。
車を走行していると、常に路面と接触しているタイヤはすり減っていきます。そしてタイヤは車の駆動方式や取り付け位置・角度によって均等にはすり減らず、偏ってすり減ることが多いです。
そのため、定期的なタイヤローテーションを行うことでタイヤの偏摩耗防止・タイヤ寿命を長くするなどのメリットが得られます。
今回は実家で乗っているジュークのタイヤのローテーション(振替)を行いました。初心者の私が行っても1時間ほどででき、工具さえ揃えれば安全にできたのでDIYの難易度としては高くありません。
また、なるべく道具を新規に購入しなくてもできるように、スペアタイヤを使用したタイヤのローテーションを行いましたので紹介致します。
この記事を読めば、手順もおすすめ工具も一気にわかります。
本記事の内容
- ニッサン・ジュークのタイヤローテーションの方法
- タイヤローテーションに必要な工具
- タイヤローテーションを行った際の作業時間
ローテーション作業の前にタイヤ交換方法もチェック
ジュークのタイヤローテーションは必要?
そもそもなぜタイヤローテーションが必要なのか説明していきます。
ローテーションで得られるメリット
タイヤローテーションで得られるメリットは2つあります。
タイヤローテーションで得られるメリット
- タイヤの偏摩耗防止
- タイヤの高寿命化
タイヤは取り付け位置や角度、また路面状況によって均等にはすり減らず偏ってすり減ることが多いです。そのまま偏り続けてタイヤを消耗する左右の偏りによってハンドリングに影響が出たり、一部だけ異常にすり減ってしまうことでタイヤの寿命が減ってしまうことがあります。
また駆動方式によってどこのタイヤが多くすり減るかも変わってきます。特に多くの車で採用されているFF車は駆動輪と操舵輪を兼ねており、フロントタイヤはリアタイヤの半分程度の寿命だと言われています。
このような状況を少しでも改善するために、タイヤローテーションを行います。
ローテーションをしないとどうなる?
タイヤローテーションを行わずに走行し続けると、タイヤが変摩耗してステアリングに影響が出ます。またFF車はフロントタイヤの消耗が激しく、タイヤの溝が減るスピードも早いため雨天時の走行が危険になります。
そしてタイヤの減るスピードも早いということはタイヤ交換のタイミングも早くなり、車のメンテナンス費用が高くつくなど、デメリットが多くあります。
ローテーションのタイミングと走行距離目安
ここまでタイヤローテーションの重要性について書いてきましたが、実際にどのくらいでローテーションを行うのが良いか説明します。
おすすめは5,000km毎
一般的に言われているのは5,000km毎にローテーションを行ったらよいと言われています。
丁度オイル交換の時期も5,000km毎なので、オイル交換のついでにタイヤのローテーションも行う問いでしょう。ディーラーでもオイル交換時は車体を上げるので、タイヤローテーションもついでに行いやすいです。
またDIYでも車体を上げてオイル交換を行う必要があるため、そのついでにタイヤローテーションを行うのもよいでしょう。
季節タイヤの交換時と合わせるのも◎
そんなに車に乗らない方や、走行距離が伸びない方は季節タイヤ(スタッドレスタイヤ)に交換するタイミングでローテーションするのもおススメです。
スタッドレスタイヤに交換するタイミングであれば、タイヤ交換とローテーションを1度の作業で行うことができるため時短になります。
また作業量も少ないので、比較的楽にタイヤローテーションを行うことができます。
ニッサン・ジュークに必要なローテーションパターン
タイヤローテーションにはいくつか種類があり、主に駆動方式によって変わってきます。
今回はジュークと同じFF式、雪道で強い4WD式について説明します。
FF車の場合(ジューク標準)
多くの国産車で採用されているFF車の場合のタイヤローテーションの方法はコチラです。

4WD車の場合
雪道で強く、すべてのタイヤが駆動輪になっている4WDの場合のタイヤローテーションはコチラ

図解でわかるタイヤの入れ替え順
今回ニッサン・ジュークの駆動方式であるFF車のタイヤの入れ替え手順を図にしました。

ローテーションに必要な工具
タイヤローテーションを行うのに必要な工具を並べてみました。

必須工具一覧
- スペアタイヤ
タイヤローテーションをウマ掛けないでやる場合、必須になります。 - フロアジャッキ
応急処置用のパンタジャッキと油圧フロアジャッキがあるけど
フロアジャッキのほうが力が少なく上げられるので
今後も家で交換するなら1つ買うといいです
(今回は家に転がってるやつを使わせてもらってます) - ソケット一式。(1/2sqでこれもアストロで買っておきました)
一式なくてもホイールナットのサイズだけあればいいですが
1つ買うのとセット買うのとあまり金額変わらないので、この際買っておきましょう。
ちなみにジュークのホイールナットは21でした。
(力入れる一発目だけ使うのでブランド物じゃなくてもいいと思ってます) - トルクレンチ
家にあるトルクレンチ持ってきましたが、これ3/8sqの物で上に書いたソケット一式と別に出す必要が出てきて面倒。
1/2sqの物にしてタイヤ交換セット一式にしておいたほうが楽だと思い、1/2sqの物も買いました。 - 輪止め
これ絶対つけたほうがいいです。
ほとんどの人が写真のようなアスファルトの上とかコンクリの上とかで作業すると思いますが
ちょっとした傾斜で車が前に転がることがあるので買っておきましょう。
あると便利な工具
- 長いソケットつける棒(スピンナーハンドルで検索すると出ます)
これはホイールナット緩める時の一発目力入れる時に使います。
整備しててめんどくさいランキング上位は「固いナット」と個人的に思ってるので
アストロで買っておきました。
(力を入れるところに使う前提なので1/2sqの物を使用) - 手袋
タイヤ交換する時期は大体寒い時期なので、手袋があると便利。
工具も金属製なので防寒+滑り止めで重宝します。
少し長くなりましたが、ここからは実際の作業手順になります。
【手順】ジュークのタイヤローテーション方法
今回はスペアタイヤを使ってタイヤローテーションを行いました。
スペアタイヤを使う場合、一本一本変更をしていきます。

番号順にタイヤを交換していきます。ジュークはFFなので前輪のタイヤはそのまま後輪に、後輪のタイヤは対角線上の前輪に付け替えていきます。
四輪全部持ち上げられない場合は、車体を下ろす必要があるためスペアタイヤを用いて一本一本交換するたびに車体を下ろします。
フロアジャッキのゴムをジャッキアップポイントに合うジャッキパッドに変更する
フロアジャッキについていたゴムは右側のような平面のゴムなのでジャッキアップポイントにつきません。
そのため、ジャッキアップポイントに合うジャッキパッドを取り付けます。


パッドを交換したのでタイヤローテーションをしていきます。
左前のタイヤをスペアタイヤに交換
まずは①の作業をしていきます。
左前のタイヤをスペアタイヤに交換するために、ホイールナットを少し緩めた後、ジャッキアップをしていきます。
ジュークのジャッキアップポイントは写真のところになります。

ジャッキアップポイントにフロアジャッキを入れて上げていきます。
交換したジャッキパッドがジャッキアップポイントに挟まる位置にジャッキを持っていてあげていきます。
フロアジャッキの使い方はコチラ



上げた後にスペアタイヤに交換します。

スペアタイヤには「TEMPORARY USE ONLY」と書かれており、緊急時用であることが分かります。

ジャッキを下ろした後の様子です。


これで左前のタイヤを外したので、次に左後ろに入れていきます。
左前のタイヤを左後ろに交換
②の作業をしていきます。左前のタイヤを左後ろに付け替えます。
要領は左前のタイヤを交換したときと同じやり方です。

左後ろのジャッキアップポイントはコチラ

ジャッキパッドにジャッキアップポイントが合うように調整し、ジャッキアップしていきます。

タイヤを交換した後

同じホイールなので交換前後ではわからなくなるので、どのタイヤがどこから外したのか覚えておきましょう。
これで左後ろのタイヤを外すことができました。
左後ろのタイヤを右前に交換
③の作業を行います。
取り外した左後ろのタイヤを右前に着けます。

ジャッキアップする前は必ず対角線上のタイヤに輪留めをしておきましょう。
ジャッキアップしていくと車体が移動する可能性があります。
右前のジャッキアップポイントはコチラ

同じ要領でタイヤを交換します。

右前のタイヤが外れたので、そのまま右後ろに交換します。
右前のタイヤを右後ろと交換
④の作業を行います。
変更前のタイヤはコチラ

右後ろのジャッキアップポイントはコチラ

タイヤを交換したら、最後に右後ろのタイヤをスペアタイヤが入っている左前と交換します。
右後ろのタイヤを左前と交換
⑤の作業を行います。
左前にはスペアタイヤがついているので、スペアタイヤを取り外して右後ろのタイヤを取り付けます。

一連の流れが終わればタイヤローテーションは終わりです。
トルクレンチでホイールナットを締める
最後に各タイヤのホイールナットをトルクレンチで締めていきます。
ジュークのホイールナットの規定トルクは108Nmなので、トルクレンチのゲージを合わせて締めていきます

ここまでできれば走行可能状態になります。
初めての作業で心配な場合、ガソリンスタンドまで行ってホイールナットが正しく締まっているか見てもらうと安心感が高まります。
最後に空気圧確認
ガソリンスタンドまで行ってホイールナットのトルクを見てもらうついでにタイヤの空気圧も見ておきましょう。
ジュークの規定空気圧はフロント250kPa、リア230kPaです。
ただし下記写真のようにタイヤサイズによって規定空気圧が違うので、タイヤサイズを確認の上空気を入れましょう。

100kmほど走った後、再度トルクレンチで規定トルクまで締める
ホイールナットの締め方が甘いと走行すると徐々に緩んできたりします。
そのため少し走ってナットが緩んでいないか確認しておきましょう。
ここまでできればタイヤローテーションは完了です。
かかった費用と作業時間
今回かかった費用と作業時間はコチラ
費用と作業時間
- 費用:0円
(家にある道具を使用。全部一からそろえても3万円あれば足りると思います。
ジャッキと柄の長いスピンナーハンドルが高いです) - 作業時間:1.0h
(写真撮りながらなので、次回は多分1hもかからず終わります)
作業の注意点と失敗しないコツ
今回作業した中で、注意点と失敗しないコツを教えます。
ホイールナットの締め順
まずホイールナットの締め方になります。ホイールナットの締め方には順序があり、対角線上のナットを順番に締めていくようになります。
ホイールにはナットの数によって種類があるので、それぞれ紹介します。

いずれも対角線上にホイールナットを締めているのが分かると思います。
ジャッキの掛け位置
車体を上げる時にジャッキを使ってあげますが、その際ジャッキを掛ける位置も注意が必要です。
特に車体側面のジャッキアップポイントを使ってジャッキアップを行う場合、ジャッキアップポイント以外のところはジャッキアップを想定していないため、強度が足りなく車体を故障させる原因となります。
そのため、ジャッキアップポイントをオーナーズマニュアルなどで事前に確認し、確実にジャッキアップしましょう。

作業は平坦で安全な場所で
タイヤローテーションに限らず、自動車整備やバイク整備は平坦で安全な場所で行いましょう。車体を上げる際に坂道になっていると車体が移動する可能性があります。そのため一番最初に輪止めを使って車体が移動しないようにもしますが、まずは平坦で安全な場所でDIYすることを心がけてください。
ジュークのタイヤローテーションにおすすめ工具比較表
今回実際にタイヤローテーションを行っておすすめしたい工具一覧です。
製品 | 特徴 | 価格目安 | 購入リンク |
【アストロプロダクツ】AP 2.0TON ガレージジャッキ | 耐荷重2.0t、コンパクト収納、初心者向け | 約28,000円 | Amazonで見る |
【Fe.Takeo】 トルクレンチ プリセット型 | 25~220Nm対応、自動車整備に最適 | 約3,300円 | Amazonで見る |
【エーモン】 コンパクトで車載しやすいクロスレンチ | 強度◎、省スペース収納 | 約3,400円 | Amazonで見る |
よくある質問(Q&A)
純正ジャッキでもできる?
純正ジャッキでも可能です。多くの車種でスペアタイヤと応急用のパンタグラフジャッキがあるので、そちらを使ってタイヤローテーションを行うことができます。
しかし、ジャッキアップの時毎回ジャッキについているネジを回してあげないといけないので体力が必要です。一方で油圧ジャッキであれば軽い力でリフトアップできるので体力消耗も少なく、DIY初心者にはおススメです。
→おすすめフロアジャッキはコチラ
自宅作業とショップ依頼どちらが安い?
いつも車屋さんでは2000円で交換してもらってました(これもかなり安い部類だと思いますが)
正規ディーラーとかだと5000円とかでしょうか、その工賃を自分でやることで削減できます。
工具を最初から揃えても3万円あれば揃うので、6回ローテーションしたら元は取れると思います。
車維持費が大変って方はチャレンジしてみてください。
ナットの締め付けトルクは?
車種によって異なりますが、おおよそ103Nm~110Nm付近になります。(一部例外あり)
自分のローテーションを行おうとする車種の締め付けトルクをネットやマニュアルで調べたり、ディーラーやガソリンスタンドで聞くのもいいでしょう。
まとめ
今回タイヤローテーションについて書きましたが、最後に作業のおさらいです。
タイヤローテーションで必要なこと
- ローテーションは5000kmごと
- 安全のために工具はしっかりそろえる